メディカルアロマってなんじゃいな???
久方ぶりにアロマテラピーについて、私見ですが書いてみました(笑)
数年前からちょくちょく目にする「メディカルアロマ」という言葉!
何をもってメディカルアロマというのかよくわかりません。
メディカルハーブ協会のテキストには
「ハーブに含まれている成分を健康維持のために使うこと」
と記載されています。つまり
「このカモミールティーは美味しいね、大好き!」
というスタンスではなくて
「なんか、ストレスたまってて胃の調子もイマイチだし、ベッドに
入ってもぐっすり眠れないから、寝る前にカモミールティーを
飲んでから寝ましょ!」
という風に使うのが、メディカルハーブみたいです。
ということは、アロマテラピーも
「この香りが何にいいのかよくわかんないけど、好きだわ」
という使い方がアロマテラピーで
「ちょっとお肌の皮脂バランスが崩れてるみたいなんで、
ゼラニウムでローションかクリームを作って使ってみよう
かしら」
ってのがメディカルアロマ?????
じゃないですよね~~
私たちは、殆どの場合、ある目的をもってアロマテラピーを行って
ますし、巷に出回っているアロマテラピー本にも
「風邪の季節には」「ストレス解消したいときには」
こんなブレンドがいいよ、ってなことがいっぱい書いてあるわけで。
アロマテラピーインストラクターさんやアロマセラピストさんのブログ
とかってそんなことばかり書いてあるんじゃ???
つまり、メディカルアロマを「目的をもって精油を使用する」と捉える
のであれば、、いまさらメディカルアロマと言い換える必要はないわけで、、、
昨夏にフランスに行って精油メーカーや製造現場を訪ねたり、
植物療法学のセミナーを受講したりしているうちに、自分の立ち位置が
はっきりとしてきました。
私が考えるメディカルアロマテラピーとは、、、
医療の現場で医師が、既に罹患している患者に対して
薬として精油を使用すること。
翻って、私たちが行うアロマテラピーとは、、、
リラクセーションの現場で、健康な人に対してその人自身が
もつ力を引き出したり、体調管理のお手伝いをすること。
また、自分自身で不調を改善したりすること。
今後、チーム医療などでアロマセラピストが必要とされることも
あるでしょう。
現在、ホスピスのボランティアで活躍されているアロマセラピストさん
もおられることでしょう。
しかしながら、今の段階で我々サービス業に携わるアロマセラピストは
メディカルアロマとは一線を引くべきだと考えます。
現場に入れる入れない、や、どちらが良い悪いではなくて、
そもそものフィールドが違うのです。
「メディカルアロマを習いたい」と時々お問合せを頂くのですが、
医師や看護師さんでない限り、上記のようにお答えしています。